こんにちは、だいきです。
早速ですが、僕は大学3年生のときに友達と起業し、運がいいことに現在でも存在していますが、同時期に立ち上がった学生企業は全て倒産してしまいました。悲しいことですが、社会経験が全くない学生で作った企業は、存続させることがかなり難しいのです。
そこで今回は、学生で起業するときに気をつけたほうがいいことについてご紹介していこうと思います。
この記事を読むと以下のことを学ぶことができます。
まずは、最初の売上のあげ方について説明していきます。
多くの学生企業では、世の中にない新商品を作って、それを多くの人に買ってもらうことを想像していますが、実際は売れる商品を売っていくことが大切になります。その理由は主に3つあります。
貯金がある程度ある大学生でも、100万ほどしかありません。それだけの金額で、新商品を作って、その商品を改善していくための期間をしのぐことができないのです。
もちろん、最初から1000万あるならば話は別ですが、お金が尽きるとどれだけ情熱があっても会社は倒産してします。そのため、まずは売れる物を売り、資金を蓄えていく必要があるのです。
もし、新商品を作ることができても、残酷かもしれませんが誰もその商品に興味がありませんし、誰もお金を払って買ってくれません。また、誰も使ってくれないと、フィードバックがもらうことができないので、顧客が求めるような高品質な商品を作ることができません。
そうならないためにも、まずは売れる商品を売り、顧客に自社のファンになってもらう必要があります。ファンになってくれると、自社商品を作ったとき、フィードバックをもらうことができますし、親身に改善案を提案してくれます。
実際、僕らの会社でも複数の企業が自社商品を出したときに使っていただき、多くのフィードバックをもらいました。そのおかげで、顧客が本当に求める商品へと成長させることができるようになりました。
社会経験を積んだことがない学生が起業すると、営業力はゼロです。そのような営業力ゼロの学生が商品を売るには、売れる商品を売るしかありません。
誰も使ったことがない自社商品を、営業して買ってもらうにはかなりの営業力が必要になりますが最初から、そのような難易度が高いことをしても失敗する未来しかありません。
まずは、誰でも売ることができる商品を売り、営業力を少しずつつけていきましょう。
最初の売上のあげ方は、他社よりも安く商品を売るということです。例えば、ホームページを売るならば、相場30万円のところを、10万円で売っていくのです。
そんなことをしていたら、利益がでないよと思うかもしれませんが、残念ながら最初は低価格で売っていくしかないのです。他よりも安く売ると、価格優位である一定の人は商品を買ってくれます。
一生懸命、最初はこの方法で売上をあげていきましょう。
激安で売上を100万ほど売り上げるころには、かなりの時間が経ち、数多くの失敗と改善の結果、営業力が上がってきていると思います。この時期くらいになると、次は商品の価格を少しあげていきます。
しかし、ここで注意してほしいことがあります。それは、価格をあげていくときには、必ず実績が必要になるので、今までの仕事を実績化していきましょう。
もし、ここで実績化が失敗すると、価格をあげても誰も買ってくれなくなり、また安売りをしないと行けなくなります。学生の間は、安売りができても社会人になると、どれだけ働いても資金的に生活することができなくなります。そうならないために、実績を作っていきましょう。
僕たちの企業の実績としては、運営していたメディアが3ヶ月で3万PVを叩き出した「ウェブマーケティング知識」や作成したホームページの数、NPO法人のホームページを作ったことがあるという実績があり、値段をあげても多くの人は買ってくれました。
値段を相場まであげても、商品を売れるようになってきたら、月額でお金が入ってくるシステムを少しずつ導入していきましょう。例えば、今まで商品を買ってくれていた人たちに、売っていた商品に親和性が高い月額サービスを提供していきます。
そうすることで、経営が少しずつ安定してくるので、新たな挑戦をすることが可能になってきます。
月額サービスを売るのが難しいならば、数ヶ月に1回買ってくれるような商品・サービスを提供しても大丈夫です。とりあえずは、お客様が困っていることを解決するサービスなら必ず誰かは買ってくれます。
僕たちは、ホームページを買ってくれた人に、保守管理サービスや外部ITコンサルを提供して、月額費用を頂いていました。
ある程度、経営が安定してきたら、自社商品を作っていきましょう。この段階に行き着くまでに、もしかしたら半年や1年、もしくは3年かかっているかもしれませんが、泥臭いのが経営なので仕方ないと割り切りましょう。
ただし、注意してほしいこととして、あまりにも経営が上手くいき過ぎていると、自社商品を作らない企業がありますが、それはかなり危険なのでやめましょう。
というのも、売れる商品を売っていても、その商品が自社だけが提供できる価値でないと、遅かれ早かれ競合が現れ、価格競争に巻き込まれる可能性があります。
一方、自社商品だとなかなか競合が現れない上に、自社の強みを最大限活かせば、かなりの確率で価格競争に巻き込まれることはありません。
ちなみに自社商品を作るならば、プログラミングを一切触ったことがない人でも、Webアプリケーションがオススメです。というのも、Webアプリケーションは開発期間が短く、繰り返し改良するのが簡単で、在庫リスクが低い上に、資本が少なくてもできるので、失敗しても新たなサービスを作ることができるからです。
また、月額制のサービスも簡単に構築することができるので、経営が安定した企業を作ることができるからです。
最後に、自社商品を作ったら、今まで商品を買ってもらっていた人に提供して、感想をもらいましょう。
たとえ顧客のニーズに合うような自社商品を作っていても、顧客のニーズと異なるものができてしまいます。その修正を次は繰り返し繰り返し行なっていきます。
ただし、必ずしも顧客自身が本当に欲しいものを分かっているという保証はないので、顧客のニーズの先取りや本質を考えならがら、自社商品を改良していきましょう。
大変な作業かもしれませんが、この作業を100回ほど繰り返す頃には、自社商品はかなり価値が高いものへとなっています。これから、やっと経営の始まりです。
今回は、大学生起業家がどのように経営を行えばいいのかについて体験をもとに解説していきました。せっかく起業するならば、長いことを利益をあげれる会社を作りたいですよね。そのような会社や仕組みを作れるように、ともに頑張っていきましょう。
以上、だいきでした。